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取り組み

なんでこうなっちゃうの?
という個人の疑問や妄想から、私たちの取り組みは生まれています

No. 006
咀嚼配慮食サービス
同じ食事を、同じ食卓で食べられるようになりたい

Soup for all!

Soup Stock Tokyoでは、一部店舗にて、噛むことを困難に感じていらっしゃるお客様へ対応する咀嚼配慮食サービスを行っています。食べ物を噛んだり飲み込んだりすることが困難といっても、その程度は人それぞれ。咀嚼の困難さに合わせてスープを選んでいただけるように、スープに含まれる具材のかたさの検査を実施し、それぞれのかたさの目安を算出したメニューや調理器具や食器・カトラリーなどもご用意しています。

この取り組みを実施することになったきっかけは、現在摂食障害を持つお子さんがいらっしゃる女性が私たちに声をかけてくださったことでした。一緒に取り組みをすると決めて進めていく中でも、「外食をすること」へのハードルの高さなど私たち自身があたり前と思っていたことをさせられることばかり。

中でも私たちがはっとさせられたのは「同じ食事を、同じ食卓で食べられるようになりたい」という言葉でした。

食べたいスープをミキサーにかけて提供するなど、いくつか案を提案する中で、元々色んな野菜や具材を柔らかくなるまで煮込んでいるスープだからこそできることがある、と再認識させられるきっかけでした。
スープの具材のかたさの目安を可視化できるようにすれば、スープにはポタージュ状のものから、野菜がごろっと入ったものまで様々なものがある。食べる方でも自分でチョイスできるようになる。まずは摂食障害の中でも咀嚼の部分のサポートをすると決め、「同じ食事を、同じ食卓で食べられるようになりたい」という想いの実現を目指しました。

Soup Stock Tokyoは創業当初から変わらず根底にある「Soup for all!」の考え方のもと、食のバリアフリー対応を推進しています。0歳から100歳まで私たちの一番身近にある食べ物として、スープは年齢も国籍をも越えていく存在。食の制約に限らず、生活の楽しみの中にある小さくて大きな“食”の壁をひとつずつとりのぞき、お客さまご自身はもちろんのこと、皆さまの大切な方にも食事を楽しめる機会を増やしていきたいと考えています。