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取り組み

なんでこうなっちゃうの?
という個人の疑問や妄想から、私たちの取り組みは生まれています

No. 004
100本公園プロジェクト
公園をつくるという、唯一無二の体験を。

体温をあげる

はじめてに触れて、はじめてが楽しみになる――。
そんな体験価値を提供したいという想いで展開しているファミリーレストラン「100本のスプーン」。
2018年秋より「コドモたちとみんなでつくる公園プロジェクト」が始動。レストランに併設する庭を、建築家と一緒に小学校1年生~6年生までのコドモたちがプランを考え、設計するというワークショップを実施しました。

いろんなオトナ、いろんな仕事に触れ、未来の選択肢を増やしたい

子どもたちが「家族と行きたくなる公園」をテーマに、建築家 岡野道子氏のレクチャーのもと、全3回にわたるフィールドワークやグループワークをしながら公園のアイデアを考えるワークショップ。最終的には、子どもたちに建築家さながら公園の模型をつくってもらい、その模型を使って記者発表会も実施しました。

私たちが提供したいのは、単なる食事の時間ではなく、100本のスプーンで過ごす時間が、コドモやオトナに限らず自分の好きなものや好きなことに気づいたり、新たな発見や出会いのきっかけになること・・・そのような想いで運営しています。

そんな中、100本のスプーン AZAMINOの店舗に併設する庭に手を加えて公園のような場をつくり、よりご家族が過ごす時間を豊かなものにできればという話があがりました。
せっかくならば公園づくりそのものをお客様、それもコドモたちと一緒に取り組めれば、きっとそのお子様にとって唯一無二の体験になるはず。「公園をつくる」という体験を通じて建築家という仕事に触れたり、仲間とディスカッションを重ねながら一つの形に仕上げていくことの難しさや面白さを体感していただけるのではと考えました。

「コドモをコドモ扱いしない」ということも大事にしている100本のスプーン。このプロジェクトにおいて、コドモ建築家は私たちにとって公園づくりの大切なパートナーなので、オトナ建築家もわれわれスタッフも、とにかく対等な立場でまっすぐに向き合い、アイデアを出し合ったり、ディスカッションを重ねました。

建築家が図面を引き、そこにさらにアイデアを出し合い、議論を重ねながらグループごとに模型を作ったり。とにかくアイデアの宝庫であるコドモ建築家たちが、目を輝かせながら取り組む姿がとても印象的でした。

約半年間の公園設計のワークショップが終了したときに、コドモ建築家たち、そしてその保護者からはこんなコメントをいただきました。

<コドモ建築家のコメント(一部)>
・公園が完成したら、親友の〇〇ちゃんと遊びにきたい。
・いとこが来たときにここで遊ぶ!
・最初は習い事に行けなくていやだったけど、今はこっちが楽しい!
・大人になったら公園の設計をする建築家になりたい。

<保護者のコメント(一部)>
・家族の会話の中に「公園プロジェクト」の話が何度もでてきました。自分が携わった公園ができることに喜びを感じていました。これを機にクリエイティブな心を育んでいきたいです。
・「アイデアを出すのは簡単でも、それをメンバーと取捨選択してくのはとても難しい」ということが学べたようです。自主性と協調性、どちらも高まったのではないかと思います。
・コドモ建築家として「一人前」に扱っていただき、合意形成の過程でも学びがありとてもよかったです。
・(お子様が)建築家という仕事に興味を持ったようです。

私たち100本のスプーンのスタッフ側が学ばせていただくことも大変多いプロジェクトとなりました。

100本のスプーンがお客様に提供したい価値は何か。常にそのことを考えながら、これからもお客様とともに私たち自身もココロオドルことを考えて、形にしていきたいと思います。

■コドモたちとみんなでつくる公園プロジェクト 特設サイト